引っ越し、推し変、就職、部屋の片づけ。グッズを手放すきっかけはだいたい急に来ます。そして急いでいるときに一番やりがちな失敗が、点数を数えずに決めることです。
このページでは「どこで売るか」を先に決めません。順番が逆だからです。決めるのは次の3つで、これが決まると売り先は自動的に決まります。
1. 点数はいくつか
ここだけで結論が変わります。実際に計算してみてください。
点数と単価を動かしてください。手取りだけでなくかかる時間も一緒に出します。
- 販売手数料 10%
- 送料 1回あたり 210円を自己負担(1件ずつ発送)
- 1件あたり約30分の作業(撮影・出品・梱包・発送)
- 査定額は相場の約70%が目安
- 送料・査定料・振込手数料 無料の店が多い
- まとめて詰めて送るだけ(約60分)
手数料・送料は代表的な条件を仮定した概算です。実際の査定額は状態・付属品・在庫状況で変わります。
手取り額だけを見ると判断を誤ります。時間も一緒に出しているのはそのためです。フリマは1点あたり撮影・出品・質問対応・梱包・発送で30分前後かかります。60点なら30時間です。これは「週末を4回つぶす」量です。
そして単価が低いものは、手数料と送料で赤字になります。300円のアクスタを1点ずつ売ると、手数料30円と送料210円で手元に60円しか残りません。梱包材を買えばマイナスです。
2. 高いものが混ざっているか
「まとめて売ると損」と言われるのは、高額なものが安いものの山に埋もれるからです。ただし全部を1点ずつ売るのも現実的ではありません。最適点は真ん中にあります。
「全部まとめる」「全部1点ずつ売る」「高いものだけ個別+残りはまとめ」の3通りを、手取りと所要時間で比べます。
フリマは販売手数料10%・送料210円/件・作業30分/件、専門買取は相場の70%・送料無料・まとめて60分を仮定した概算です。実際の査定額は状態・付属品・在庫状況で変わります。
数字を動かすと分かりますが、高額なものが数点でもあると「高いものだけ個別、残りはまとめて」が勝ちます。逆に全部が同じくらい安いなら、まとめて出す以外に選択肢がありません。手間をかける価値があるかどうかは、点数と単価差で決まります。
「高いもの」の見分け方
生産数が少ないものです。具体的には、イベント会場限定、抽選のみの非売品、初回生産のみの特典、受注生産で再販がないもの。逆に、コンビニ景品や量販された缶バッジは点数が多くても単価が上がりません。
それから箱があるかないかで、売れる・売れないが決まるわけではありません。15社の公式ページを開いて確認したところ、箱がないこと自体を買取不可にしている業者は0社でした。ただし減額の扱いは社ごとに違います。箱なしフィギュアを15社がどう扱うかの一覧に、社名と根拠のページを載せています。
3. 返送料が無料かどうか
ここが決定的です。査定額に納得できなかったときに断れるかどうかが変わります。返送料が有料の店に送ってしまうと、提示額を受けるか、お金を払って返してもらうかの二択になります。
15社を数えたところ、返送料を自分が払う可能性がある業者は9社ありました。送るほうの送料が無料なのは13社なので、送料無料だけを見て選ぶと外します。宅配買取15社の送料と返送料を並べたページに、社名と「返答しないと承諾扱いになる期限」もまとめています。
送る前に確認すべき項目を並べました。チェックすると集計が出ます。
チェックを付けると下に集計が出ます。全部埋まっていない店に送ると、あとから交渉できません。
チェック状態はこの端末にだけ残ります。送信も保存もされません。
売り先ごとの向き不向き
| フリマアプリ | 単価が高く、需要が特定できるものだけ。「このキャラのこれを探している人」がいる種類 |
|---|---|
| 専門の宅配買取 | 点数が多い、単価がばらつく、時間をかけたくない場合。まとめて詰めて送るだけ |
| 店頭持ち込み | その日に現金化したい場合。ただし持ち運べる量に限界があり、査定は宅配より低い傾向 |
| 総合リサイクル店 | ジャンルを問わず引き取ってくれるが、アニメ・ソシャゲグッズの相場を反映しないことが多い |
フィギュアだけ条件が違う
同じ「グッズ」でも、フィギュアは落ちる理由がはっきりしています。よく心配されるのは箱ですが、実際に効くのは箱ではありませんでした。
買取業者15社の公式ページを開いて数えたところ、 箱がないことだけを理由に買取できないと書いている業者は0社でした。 箱なしでも買取すると明記しているのが11社、減額すると明記しているのが5社です。 内訳は箱なしフィギュアを15社ぶん並べたページにあります。
代わりに効くのは状態と品目です。買取不可・減額の条件は14件あり、 そのうち9件は2社以上が同じことを書いていました。 どこに出しても落ちる条件は先に潰せます(買取不可になる条件)。
どの業者が高いかは書きません。全社に実際に送って比べたわけではないので、順位を付けると嘘になります。
点数が多いときの考え方は上の3つと同じです。ただしフィギュアは1点の単価が上がりやすいので、高いものだけ抜いて残りをまとめるが効きやすい側に入ります。上の計算機で、手放す点数と高額なものの点数を動かして確かめてください。
トレーディングカードは別扱い
同じ「グッズ」でもトレカだけは条件が違います。枚数が数百枚になり、1枚ごとの相場差が極端で、状態の判定で値段が変わります。トレーディングカードだけは売り方が違うに分けて書きました。
このページで書いていないこと
「おすすめ買取業者ランキング」は書いていません。私が全社に実際に送って比較したわけではないので、順位をつけると嘘になります。順位を知りたい場合は、買取表を公開している店を自分で見比べるのが確実です。
使ったことのないサービスの体験談も書きません。使っていないのに「使ってみました」と書くのは景品表示法の規制対象(ステルスマーケティング)に当たります。ここでは条件の読み方と計算だけを出します。
なお、生活用品を売った場合と収集目的のコレクションを売った場合では税金の扱いが変わることがあります。金額が大きくなる場合は国税庁の案内を確認するか、税理士に相談してください。私は税務の専門家ではないので断定しません。

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