スリーブやファイルに入れたまま送っていいかは、業者によって逆です。15社の公式ページを開いて確認したところ、「入れたままでよい」と書く業者と「抜いて送れ」と書く業者があり、ブックオフは「ファイルに入ったままだと値段をお付けすることができません」と明記していました。
さらに遊々亭は、入れたまま送っても到着した時点でサプライ品をすべて破棄すると書いています。知らずに送ると、お気に入りのスリーブが戻ってきません。
15社の公式ページを開いて確認したところ、カードの梱包について何か書いていたのは5社で、残りの10社はカードについて何も書いていませんでした。 そして書いている5社の指示が、そろっていません。
| 業者 | 扱い | 公式ページの文言 |
|---|---|---|
| もえたく! | 入れたままでよい | 「スリーブ、デッキケース、マグネットローダーに入れたままでも買取可能です」 |
| トレトク | 入れたままでよい | 「スリーブやファイルに入れたままでお送りいただけます。」サプライ品は処分・破棄されると書かれている。気に入っているスリーブは外して送ること。 |
| 駿河屋 | 抜いて送る | 「スリーブ・バインダーからは抜いていただき、分別したものを傷まない程度に梱包してください。」 |
| ブックオフ | 抜いて送る | 「カードをファイルに入れたままの状態でお送りいただいた場合は、値段をお付けすることができません。」 |
| カードショップ遊々亭 | 入れたままでも受けるが破棄される | 「既に使用されている「ローダー・スリーブ・バインダー・カードボックス」等のサプライアイテムにつきましては、当店に商品が到着時に、すべて破棄させていただく事となります。」サプライ品は処分・破棄されると書かれている。気に入っているスリーブは外して送ること。 |
業者名をクリックすると、確認に使った公式ページが開きます。買取価格は載せていません(各社の規約が価格の転載を禁じているため)。
この5社の指示が、そろっていない
整理するとこうなります。
- 入れたままでよい:2社(もえたく!、トレトク)。もえたく!はスリーブ・デッキケース・マグネットローダーまで名前を挙げて可としています。
- 抜いて送る:2社(駿河屋、ブックオフ)。駿河屋は「スリーブ・バインダーからは抜いていただき」、ブックオフは入れたままだと値段がつかないと書いています。
- 入れたままでも受けるが破棄される:1社(遊々亭)。
そしてサプライ品が処分・破棄されると書いているのは2社です。遊々亭は到着時にすべて破棄、トレトクも査定時に処分する可能性があると書いています。気に入っているスリーブは、どの業者に送るときも外しておくのが安全です。返してもらう前提の記述はどこにもありませんでした。
駿河屋にはもう1つ、他社に無い指示があります。レアとノーマルを分けて、ノーマルは100枚で1束にまとめるというものです。逆にトレトクは「仕分けていただく必要はございません」と書いています。ここも逆なので、送る先を決めてから手を動かしたほうが無駄がありません。
残りの10社は、カードについて何も書いていない
これが今回いちばん意外だった点です。15社のうち10社はカードの梱包について公式ページに何も書いていませんでした。フィギュアの梱包については丁寧に書いてある会社でも、カードの話は出てきません。
書いていないことは「大丈夫」という意味ではありません。判断がつかないので、カードをまとめて送るなら、指示を書いている業者を選ぶか、送る前に問い合わせるほうが確実です。
- 段ボールを無料でくれると明記しているのは11社。自分で用意すると明記しているのは2社、段ボールについて何も書いていないのが2社。
- ただし箱数の上限を数字で書いているのは2社だけです。「無料」「何度でも」とだけ書いてある場合、何箱までなのかは公式ページから分かりません。
- カードについて何か書いているのが5社、何も書いていないのが10社。
- 輸送中の破損について書いているのは9社で、いずれも自社では補償しないという内容でした。
- 水濡れ・防水について書いている業者は0社でした。緩衝材や隙間埋めの指示はあっても、濡れることには触れていません。
段ボールは11社が無料でくれる。ただし箱数は分からない
段ボールを無料でくれると明記しているのは11社でした。自分で用意すると明記しているのはブックオフとK-BOOKSの2社です。
ただし箱数の上限を数字で書いているのは2社だけです。もえたく!が最大20箱、カイトリワールドが合計10箱と書いています。残りは「無料」「何度でも」とあるだけなので、大量に送るつもりなら先に確認したほうがいいです。
| 業者 | 段ボール | 梱包の指示(公式の文言) | 輸送中の破損 |
|---|---|---|---|
| もえたく! | 無料でもらえる最大20箱までと明記 | 「裸のままで送ると、ダンボールの隙間から落ちてしまうことや、カードが傷ついてしまうのでご注意ください。」 | 記述なし |
| トレトク | 無料でもらえる箱数の上限は書かれていない | 記述なし | 「輸送中に生じたカード状態の悪化については、当店では一切責任を負いかねます」 |
| 駿河屋 | 記述なし | 「潰れにくいダンボールで箱上部に隙間がないように緩衝材を詰めてお送りください。」 | 記述なし |
| ブックオフ | 自分で用意 | 「輸送中に動かないように、隙間に緩衝材を入れます」 | 「品物の配送中に発生した品物の故障・破損等の損害につきましては、弊社はその賠償の責を負わないものとします。」 |
| カードショップ遊々亭 | 記述なし | 「買取ご希望商品を送付していただく際は、梱包にご注意ください。」 | 「運送中の事故、紛失等につきましては、当社は責任を負いかねますので、予めご了承ください。」 |
| あみあみ | 無料でもらえる箱数の上限は書かれていない | 「お品物は縦置きで並べ、隙間に緩衝材を十分に入れることをお勧めいたします。」 | 「配送中の破損・故障などの損害につきまして、弊社はその責任を負えません。」 |
| トイズキング | 無料でもらえる箱数の上限は書かれていない | 記述なし | 記述なし |
| ラクウル(ソフマップ) | 無料でもらえる箱数の上限は書かれていない | 「アイテムが箱の中で動かないように固定してください」 | 「乙による梱包が不十分であったことが原因で物品が破損、紛失したことが明らかな場合には、甲ならびに配送会社は責任を負わないものとします。」 |
| フィギュア買取ネット | 無料でもらえる箱数の上限は書かれていない | 「隙間があると配送時に商品が揺れ動き、他のお荷物に潰されるおそれがあります。必ず緩衝材をご使用ください。」 | 「配送時に商品が破損/汚損した場合、弊社ではお荷物を保障しかねます。」 |
| ホビーレンジャー | 無料でもらえる箱数の上限は書かれていない | 「お品物が運送中に破損しないよう、厳重に梱包をお願いいたします。」 | 「お客様の梱包不備による運送中の破損については、弊社では責任を負いかねます。」 |
| カイトリワールド | 無料でもらえる合計10箱までと明記 | 「簡易的な緩衝材の梱包対応等の事前準備をして頂けますと梱包時に便利です」 | 記述なし |
| ホビーコレクト | 無料でもらえる箱数の上限は書かれていない | 記述なし | 記述なし |
| K-BOOKS(郵送買取) | 自分で用意 | 「お送り頂く量や大きさにあったサイズの段ボール等をご使用下さい。また、梱包材のサイズに指定はございません。」 | 「輸送時における破損や損傷等は、当店では補償致しかねます」 |
| いーすとえんど! | 無料でもらえる箱数の上限は書かれていない | 「新聞紙などの緩衝材で隙間をうめると、輸送時の破損を防げます」 | 「輸送時の破損と思われるものにつきましては減額となり、補償いたしかねます。」 |
| 買取専門店トレジャー | 無料でもらえる箱数の上限は書かれていない | 記述なし | 記述なし |
輸送中に壊れた分は、9社が「補償しない」と書いている
破損について書いていたのは9社で、いずれも自社では補償しないという内容でした。ラクウルは「乙による梱包が不十分であったことが原因で物品が破損、紛失したことが明らかな場合には、甲ならびに配送会社は責任を負わないものとします」、いーすとえんど!は「輸送時の破損と思われるものにつきましては減額となり、補償いたしかねます」と書いています。
つまり梱包の失敗は、そのまま自分の減額になります。緩衝材を入れるかどうかは、丁寧さの問題ではなく金額の問題です。
それから水濡れについて書いている業者は0社でした。緩衝材や隙間埋めの指示はあっても、濡れることには触れていません。雨の日に集荷を頼むなら、自分で袋に入れておくしかありません。
メルカリで送る場合は、公式ガイドに手順がある
買取業者ではなくメルカリで売る場合は、メルカリの公式ヘルプにトレカの梱包手順が書かれています。買取業者側にほとんど無かった水濡れ対策が、こちらには明記されています。
- 「カードが隠れる厚紙2枚でカードを挟み、テープで固定しましょう」
- 「水濡れと飛び出しを防止するため、チャック付きビニールに入れましょう」
- 「トップローダーを利用しても折れ曲がりを防止できます」
- 「折れやスレが発生しないよう、クッション材付きの封筒がおすすめです」
出典はメルカリ公式ヘルプのトレーディングカード類のページです。買取業者に送るときも、この「厚紙で挟む・袋に入れる」は流用できます。ただし業者側がスリーブを抜けと言っている場合は、そちらの指示が優先です。
送る前の順番
- 送る業者を決める。スリーブの扱いが逆なので、先に決めないと梱包をやり直すことになります。
- 返送料を確認する。査定額に納得できなかったときに返送料を自分が払う可能性があるのは15社中9社です。宅配買取15社の送料と返送料にまとめています。
- サイズを合わせる。ミニサイズとレギュラーサイズでは4mm違います。緩いスリーブだと中で動きます。公式が公表しているカードとスリーブの寸法を確認できます。
- 金額が大きくなりそうなら税金の扱いも見ておく。トレカを売った分は確定申告が必要かに、国税庁が書いていることと書いていないことを並べています。
この記事で書いていないこと
- 買取価格は1円も載せていません。各社の規約が、取得した情報の商業利用や転載を禁じています。集めたのは梱包の指示だけです。
- どこが高いかは書いていません。15社に送って比べたわけではないので、書けば嘘になります。
- おすすめのスリーブや梱包材の商品名は挙げていません。私が全部を買って比べたわけではありません。
- 「記述なし」と書いた項目は、本当に公式ページに無かったものです。まとめサイトから拾って埋めることはしていません。業者名のリンクから、確認に使ったページを開けます。
- 各ページは2026年8月9日に開いて確認したものです。梱包の指定やキャンペーンは予告なく変わります。送る直前に公式ページで確認してください。
