送料が無料なのは13社。でも「返してもらうときの送料」は別の話です。
査定額を見て「安すぎるから返して」と言ったときに、返送料を自分が払うことになる業者が15社中9社ありました。送るのは無料でも、返すのは無料じゃない。ここを見ずに送ると、断るという選択肢が実質なくなります。
| 業者 | 返送料 | 返送料について書いてあること | 送料 | キャンセルの期限 |
|---|---|---|---|---|
| あみあみ | 業者が払う | 送料・返送料・キャンセル料すべて無料と明記 | 無料1点から。集荷も箱も無料。条件の記載なし | 「新規受付」状態なら取消可(日数の明記なし) |
| もえたく! | 業者が払う | 返送料も無料。単品の返送も無料と明記 | 無料1点から送料無料 | 査定連絡後5日以内に返送希望の連絡 |
| トイズキング | 業者が払う | 納得できない場合も返送料は請求せず、元払いで返送と明記 | 無料着払い伝票。1点でも複数口でも無料 | 査定連絡後1週間返答なしで承諾扱い。2か月で処分 |
| ラクウル(ソフマップ) | 業者が払う | キャンセルに伴う返送費用は当社負担と規約に明記。ただし規約違反や対象外品を送った場合は利用者負担 | 無料集荷・返却の送料とも当社負担 | 査定通知から7日以内に回答。14日回答なしでキャンセル扱い |
| フィギュア買取ネット | 業者が払う | 査定後にキャンセルした場合の返送料は同社負担。ただし査定前の利用者都合のキャンセルは利用者負担 | 無料集荷・着払い発送とも利用者負担なし | 買取了承の期限内(日数の明記なし) |
| ホビーレンジャー | 条件つきで無料 | 査定5,000円以上かつ2箱までなら無料。それ以外は利用者負担 | 無料全国どこでも着払い無料。地域制限なし | 1週間返答なしで査定額に同意とみなす。クーリングオフ不適用 |
| カイトリワールド | 条件つきで無料 | 事前見積を使って納得できない場合は無料。全品返送する場合、返送品以外の買取額が5,000円未満の場合、査定300円未満の品などは着払い | 無料送料・振込手数料が無料 | 買取金額の保証期間は5日間 |
| 買取専門店トレジャー | 記述が見つからない | トップページ・宅配買取ページ・FAQのいずれにも返送料の記述が見つからない | 無料送料・査定費用0円。条件の記載なし | 明記なし |
| 駿河屋 | 自分が払う | 返送料は利用者負担と明記。1箱1,500円未満は別途送料の請求あり | 条件付き無料あんしん買取は見積3,000円以上、かんたん買取は30点以上で着払い無料。条件外は買取額から差引 | 査定連絡から5日以内に返答がなければ承諾扱い |
| ブックオフ(宅配買取) | 自分が払う | 「あんしん返送コース」の返送費用は利用者負担と規約に明記 | 無料集荷送料・振込手数料が無料。条件の記載なし | あんしん返送は査定通知後3日で承認扱い |
| ホビーコレクト | 自分が払う | キャンセル時は着払いで返送と明記 | 無料同社宛の送料のみ無料。全国対応 | 明記なし(梱包キット到着後2週間以内の発送を推奨) |
| K-BOOKS(郵送買取) | 自分が払う | キャンセル品は着払いで返却。買取不成立の場合は往路の送料も請求 | 無料着払いで送ればよい。ただし1件500円の手数料を査定額から控除 | 査定結果の連絡時に可。契約成立後は不可 |
| いーすとえんど! | 自分が払う | 買取不成立の場合の返送料は利用者負担と明記 | 無料発送送料・査定料・振込手数料が無料。1点から | 金額確認型は査定連絡後7日以内。自動承認はキャンセル不可 |
| トレトク | 自分が払う | 返却時の送料は利用者負担と明記 | 無料宅配キットも自前の箱も無料。沖縄・離島は無料キットの配送不可 | 買取合意後は返却不可。到着から30日で処分 |
| カードショップ遊々亭 | 自分が払う | 同意できない場合は着払いで返送 | 利用者負担無料の条件なし。着払いでの発送は不可 | 商品を送付する前までに連絡 |
業者名をクリックすると、その記述が載っている公式ページが開きます。すべて2026年8月10日に開いて確認しました。 まとめサイトや比較サイトは出典に使っていません。買取価格は載せていません。各社の規約が取得した情報の商業利用を禁じているためです。
同じものでも、出す先で金額が変わります
1社だけで決めると比較材料がありません。査定は無料なので、送る前に2社以上出して金額を並べてください。 PR
なぜここが一番損をしやすいのか
宅配買取は「送る → 査定される → 金額を見て決める」という順番です。金額を見る時点で、品物はもう相手の手元にあります。
ここで返送料が自己負担だと、こうなります。安い金額を提示されても、断ると送料を払って損をする。だから納得していなくても承諾してしまう。返送料が無料の業者なら、断るコストがゼロなので、金額を見てから冷静に決められます。
つまり返送料は、査定額そのものより「交渉の立場」に効きます。金額が同じくらいの2社で迷ったら、返送料が無料のほうが有利です。
- 返送料を業者が負担すると明記しているのは5社(あみあみ・もえたく!・トイズキング・ラクウル・フィギュア買取ネット)。
- 利用者負担と明記しているのは7社。条件を満たさなければ利用者負担になるのが2社。合わせて9社で、自分が払う可能性があります。
- 返送料について何も書いていないのが1社(買取専門店トレジャー)。トップページ・宅配買取ページ・FAQを見ましたが記述がありませんでした。
- 送るほうの送料は13社が無料です。送料無料に金額や点数の条件を付けているのは駿河屋の1社だけでした。
- 遊々亭は送るほうの送料も利用者負担で、着払いでの発送ができません。
- 返送料を無料にしている業者は、返送されても損が出にくい在庫回転か、金額に自信がある側だと考えられます。逆に返送料を利用者負担にしておくと、承諾率が上がります。
- ただしこれは各社の書き方から逆算した推測です。実際の承諾率や査定額を比べたわけではありません。返送料が無料だから査定額も高い、という話ではありません。
「返答しないと承諾扱い」の期限がある
もう1つ見落としやすいのがこれです。査定の連絡が来てから一定期間返答しないと、自動的に承諾したことになる業者があります。
- ブックオフ:査定通知後3日で承認扱い
- 駿河屋:査定連絡から5日以内に返答がなければ承諾扱い
- カイトリワールド:買取金額の保証期間は5日間
- もえたく!:査定結果の連絡後5日以内に返送希望の連絡
- ラクウル:査定通知から7日以内に回答(14日回答なしでキャンセル扱い)
- いーすとえんど!:金額確認型は査定連絡後7日以内。自動承認を選ぶとキャンセル不可
- トイズキング:査定連絡後1週間返答なしで承諾扱い、2か月で処分
- ホビーレンジャー:1週間返答なしで査定額に同意とみなす
短いところは3日です。連絡がメールで来て見落とすと、それで成立します。送ったら、メールを見る日を決めておいてください。
それからホビーレンジャーは「クーリングオフ不適用」と明記しています。買取(自分が売る取引)は訪問購入などを除いてクーリングオフの対象外なので、成立したら戻せないという前提で臨むほうが安全です。
「宅配買取は危険」と言われるのは何が危険なのか
結論から書くと、危険なのは業者ではなく「断れない状態で送ってしまうこと」です。調べた15社はどれも古物商の許可を取って営業している会社で、金額を吊り上げて連絡が来なくなるような話ではありません。危ないのは仕組みのほうです。
宅配買取は「送る → 査定される → 金額を見て決める」という順番なので、金額を見る時点で品物は相手の手元にあります。ここで次の2つが重なると、断るという選択肢が実質なくなります。
- 返送料が自己負担。15社のうち9社で、自分が払う可能性があります。断るとお金が出ていくので、納得していなくても承諾してしまいます。
- 返答しないと承諾扱いになる期限。最短は3日です。連絡はメールで来るので、見落とすとそれで成立します。
逆に言えば、返送料が無料の業者を選んで、査定連絡が来る日にメールを見るだけで、この2つはどちらも消えます。返送料を業者が負担すると明記しているのは5社ありました。
もう1つ、成立したら戻せないという前提で臨んでください。買取(自分が売る取引)は訪問購入などを除いてクーリングオフの対象外です。ホビーレンジャーは「クーリングオフ不適用」と公式に明記しています。
返送料を利用者負担にしておくと承諾率が上がるはずなので、そこに意図があるのではないかとは思います。ただし各社の書き方から逆算した推測で、承諾率を確かめたわけではありません。「返送料が有料の会社は不誠実」という話ではありません。
18歳未満の場合は先に確認が必要
調べた15社のうち12社が未成年についての条件を書いていました。大きく2つに分かれます。
- 18歳未満は利用不可(保護者名義で申し込む):あみあみ、もえたく!(高校生も不可)、ブックオフ、カイトリワールド、ラクウル(高校生を含む)
- 保護者の同意書が必要:K-BOOKS、いーすとえんど!、フィギュア買取ネット、ホビーレンジャー(17歳以下)、トレトク、遊々亭
本人確認書類にも差があります。K-BOOKSは住民票(発行3か月以内)が必要で、マイナンバーカードや保険証では受け付けていません。トイズキングは初回に住民票が必要です。駿河屋は生年月日が記載された身分証が必須です。
古物営業法で本人確認が義務づけられているので、身分証なしで売れる業者はありません。手元に何があるかを先に確認しておくと、送ってから止まることがなくなります。
送る前にやること(3つ)
- 返送料を確認する。上の表の業者名をクリックすると公式ページが開きます。1社しか見ないなら、返送料が無料の5社から選ぶのが安全です。
- 売れる状態かを先に判定する。カビ・改造・欠品など、送っても返送になる条件は決まっています。買取不可になる条件を6社の公式ページから整理したページで確認できます。
- スリーブとサイズを確かめる。ミニサイズとレギュラーサイズでは4mm違います。緩いスリーブに入れて送ると、輸送中にカードが動いて角が当たります。公式が公表しているカードとスリーブの寸法にまとめました。
- 箱を捨てる前に読む。箱がないこと自体で買取不可にしている業者は0社ですが、減額を明記している業者はあります。箱なしフィギュアを15社がどう扱うかの一覧にまとめています。
この記事で書いていないこと
- 買取価格は1円も載せていません。各社の規約が、取得した情報の商業利用や画面以外の手段でのアクセスを禁止しています。載せているのは送料・返送料・期限といった取引条件の記述だけです。
- どこが高いかは書いていません。15社の査定額を比べたわけではないので、書けば嘘になります。
- 各社の記述は2026年8月9日に開いて確認したものです。キャンペーンで返送料無料になっている業者もあり、条件は予告なく変わります。送る直前に公式ページで確認してください。業者名のリンクから直接開けます。
- 公式サイトで取引条件を確認できなかった業者は、この15社に入れていません。カードラッシュは18歳未満の条件のページは確認できましたが、送料・返送料・期限を書いたページが見つからなかったため除いています。
比較サイトやまとめ記事は出典に使っていません。すべて2026年8月10日に開いて確認したページです。
